アンプ・サンプラー&トリガー機材解説☆
ツアーも終わり、機材についての質問も多いので本日は機材について諸々書きます☆
結構マニアックなネタが多いので興味ない方はごめんなさい(。>0<。)
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Q,よっしーのギターのボリュームノブは取れちゃったの??
これですね。
これ、ライブ終わる度にかなり聞かれました(笑)
みんな結構見てるな~
ボリュームノブが結構回りやすいので、弾いてると手が当たってボリューム下げちゃう事がしばしば。
今までのギターはノブが固めで、弾いてるくらいで回る事は無かったのね。
ギターテックチームと相談して、根元から取っちゃって常にフルテンにする案も出たんだけど、自分はノイズが嫌いでかなりマメにボリュームゼロにしたり、曲によっては手元でフェードアウトしたり。
なので、最終的にノブを外してちょっと手が当たったくらいではボリュームが下がらないようにしました。
ノブを外しちゃうとノイズが少し増えるらしいねんけど、最善策としてノブを外しています☆
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これは、耳の高さにスピーカーを持ってくる事によって、アンプの音を聴きやすくし、無駄にアンプのボリュームを上げなくて済む仕様にしているのです。
ツインギターと言う事もあって、ステージの中音がどうしても大きくなりがちで、その音に対してボーカルが自分のモニター音を上げてしまうとハウる要因になるので、その対策として弦楽器隊のスピーカーを耳に近づけているのです。
サワぴんのスピーカーは上の段のやつを斜めにして耳に向けています。
「客席からアンプを見えやすいように?」みたいに思った方もいるみたいだけど、実はこういった理由でした!
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Q,よっしーのマイクスタンドに付いてるモノはなんですか?
去年から「またブログに書きます!」って書いてて遅くなっちゃった(;^_^A
iPod TouchとMIDIフットスイッチを使ったサンプラー&トリガーセットです。
真ん中の「Roland FC-200」と合わせて去年から取り入れているシステムです。
このシステムでサンプリングした音をライブで鳴らしてるんだけど、今回のツアーだと
・アネモネの間奏&アウトロのシンセ音
・シャンデリアのラスサビのウィスパーボイス
・魅惑のパレードのクロスボーカル
・Ground Angelのラスサビでガラスが割れる音
・InstからThe Breeze at Dawnのつなぎの効果音
・Imagination前の効果音
・Deepの前の波の音
など、私の足下で操作していました。
今回は同期演奏にしたけど、去年まで「Domimator」のウィスパーボイスとかハモリ、掛け合いボーカルとかも同期を使わずこれで鳴らしてたよ。
このシステムを詳しく説明すると
1️⃣iPhone、iPod Touch、iPadなどにサンプリングソフトをインストール
以下iPhoneのみで記載。
(私の場合はBeat Maker 2と言うソフトでやっています)
2️⃣ノート情報を発信出来るフットスイッチを準備。ノート情報を発信出来るのであれば、マルチエフェクターでも可能
(私はRoland FC-200を使用)
3️⃣iPhoneなどとフットスイッチを接続するインターフェースを用意。
(よっしーはYAMAHAのi-MX1を使っています)
4️⃣iPhoneのイヤフォンを差す部分とライブハウスのDI、この両者を繋ぐケーブルを用意。
片方がフォーンプラグ(ギターシールドのサイズのやつね)もう片方はステレオミニプラグ(小さいやつね)のケーブル。
ちなみにインターフェースをiPhoneに差すとステレオミニが当たって上手く差さらない場合があるので、要サイズ確認。
なかなか売ってないので私はプラグとケーブルを買って来て自作しました。
ハードの準備はこの4つでOK!
・鳴らしたいサンプル音源をiTunesに入れ、iPhoneに取り込みます。
・iPnoneにスピーカーやイヤフォンを繋いで音が出てるか確認。
・Beat Maker2でソングファイルを作ります。(NEW PROJECT)
・Beat Maker2のソング画面でサンプル音源を取り込みます(iPOD IMPORTから)
・MAPPING画面からフットスイッチのノート番号に合わせて自分の踏みやすいフットスイッチの位置にサンプルを割り当てます。
・割り当てが終わったら、画面の鍵盤を押してサンプリング音がちゃんと出るか確認します。(私は鍵盤タイプにしていますが、パッドタイプもあり)
・初期設定だと、鍵盤を押してる間しか音が出ない設定になっていると思うので、設定をSHOTに変更します。
・インターフェースでiPhoneとフットスイッチを繋ぎます。これはいつ繋いでもOK
(MIDIの場合はフットスイッチのOUTと繋ぎます)
・Beat Maker2のMIDI設定画面で、フットスイッチを読み込んでいるか確認します。
読み
込めていなかったら何度かRESTARTボタンを押して、iPhoneがフットスイッチを認識するまで調整して下さい。
iPod accessoryの表示が出るかと思います。
これで設定終了!
設定が上手く行っていれば、フットスイッチを踏むと取り込んだサンプリング音が鳴るかと思います。
フットスイッチからノート情報を送れるようにするには、FC-200の場合はペダルの左の小さいボタンを二度押して、赤字のデジタル表記が「0」から「C2」に切り替えればOK!
C1・D1・E1・F1・G1・A1・B1
上の段は
C#1・D#1・E#1・F#1・G#1・A#1
の順でノート情報が割り当てられています。
いわゆるピアノと同じ配置ですね。
たとえば、アネモネの間奏に出てくるシンセは4つの固まりで出てくるので、
C1・D1・E1・F1
の4つのスイッチにサンプリング音源を割り当てています。
これをギターを弾きながらタイミングを合わせて踏むと、同期を使用しなくてもキーボーディストがいなくてもシンセの音をライブで鳴らせるのです。
ちなみにトリガーとは「引き金」と言う意味なので、ここではフットスイッチ側がトリガーですね。
サンプラーと言う呼び方が一般的なので、ライブハウスではトリガーって行ってもあまり通じないですが。
ちょっと効果音を入れたいけど、その為だけに同期演奏にしたり、マニピュレーターを雇ったりするのもなぁ・・・って思うバンドさんにオススメです。
最近は同期演奏のバンドもめっちゃ多くなって来たけど、やっぱりクリックに捕われないグルーヴ感も欲しい所。
去年、大先輩のSHOW-YAのドラマー、mittanさんと打ち上げでお話した時に
「本番でクリックは絶対に聴かない。グルーヴ感が失われるから」
と言う意見は最もだなと思いました。
アルディアスも、「The Breeze at Dawn」みたいな、最初から同期演奏にするつもりで作った曲以外は同期はなるべく使わないようにしています。
このシステムを最初に作ったのは去年の新宿ロフトライブの時。
最初はエレドラのパッドに、AresisのTrigger i/o⬇
を繋いでパッドを叩いたらサンプルが鳴るようにしてたんだけど、
振動で反応してしまったり、反応しないようにするとかなり強く叩かないと行けなかったり、なかなか問題が解決せず。
色々練った結果、普段ギターエフェクターの切り替えで使ってたRolandのFC-200をトリガー装置として使う事にしました。
代わりに、エフェクターの切り替えは現在
TECH21のMIDI MOOSEを使っています。
サンプラーソフトも、最初はPro Toolsに最初から入ってるプラグインソフト「Structure Free」を使ってみたり、色々試行錯誤しました。
今年5月のライブまではずっとiPod Touchでやってて、7月からのツアーではMac一台に同期ソフトもサンプラーも集約出来ないかと思い、
Macで同期用のPro Toolsを立ち上げつつ、「UVI Workstation」と言うフリーのサンプラーソフトをインストールして、一台で同期とサンプラーを集約したシステムも作ったんだけど、
DIが一つにまとまってしまう事や、少し重くなると言う事で却下されてしまいました(T▽T;)
しかし、色々自分で一からシステムを組んで行くのは楽しいね!
ライブ中にジャストなタイミングでフットスイッチを踏むのは緊張するけど(笑)
サンプラーソフトの設定などはかなり簡略化して書いたけど、もし「やってみたい!」とか「詳しく知りたい!」と言う反響が多かったらどっかで詳しく書きます!
ではでは
こんな自己満なブログを最後まで読んでくれてありがとうござました:*:・( ̄∀ ̄)・:*: